お知らせ

艸方窯(そうほうがま)について

日本六古窯に数えられる陶磁器の産地である滋賀県の信楽で、透ける陶器が開発されました。

陶器は元来、光を通さない性質でありましたが、この土は少々の肉厚でも光を通す特性を持っております。

特許技術であるこの新しい土(信楽透器)を用いて、信楽の艸方窯(そうほうがま)が世界で初めて開発したものが、この光る洗面器であります。

これは、省電力、長寿命である次世代の光源であるLEDを組み合わせることで可能となった、今までにない商品であります。

使用するLEDは、様々な検証を重ねた結果、高輝度で、防水性に優れ、発熱がほとんどなく、通常のLEDの2倍近い70,000時間の寿命を達成するものを基盤から独自開発しました。

そして、元来、信楽は大きな焼き物を得意とする産地であり、大物陶器製品では他産地の追随を許しません。

その中でも艸方窯は、TOTO CERAトレーディングにおいて23年間のロングセラー商品の洗面器を作り続けて来た高い技術と信頼を持っています。

高い審美性、芸術性を兼ね備えたデザインはプロダクトデザイナーとのコラボレーションにより生まれたもので、

複雑で、美しい陰影のある造形は制作難易度が非常に高いものであります。

ここに、日本の先端科学技術と、伝統工芸技術、そして高いデザイン性の融合によって、衛生陶器の新たなステージを切り開いたのです。

日本人は、暮らしの中で様々な美について着目し、文化を洗練させてきました。

ここにまた、洗面器に新たな美を見いだしたことによって、洗面所という比較的脇役だった空間に新しい価値の変革をもたらし、新しいライフスタイルの可能性を切り開いたのです。

どうぞ、世界初の「光る洗面器」を宜しくお願いいたします。



艸方窯

奥田芳久

2010,12
13
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信楽透器(透光性陶磁器)とは

信楽透器(透光性陶磁器:特願 2009-256638)とは、

滋賀県窯業技術試験場が開発した新しい土で、光を通す土です。

元来、光を通す磁器に対して、陶器は不透明で光を通さないものです。

今回陶土の配合技術の研究を重ねた結果、従来の信楽焼の特徴を保ったまま、

透過性のある陶土の開発に成功しました。





信楽透器の特徴は大きく以下の3つです。

3倍の透光性
厚みのある陶器でも充分に光を通します。

成形性が良い
従来の陶器と同様、ロクロ・手びねり・鋳込みによる成形が可能です。
また焼成時に熱変形しにくい他、釉がけも可能です。

練り込みが可能
焼成時の熱膨張率や収縮率が一般陶土に近く、不透明な陶土との練り込みが可能です。
→ストライプやマーブルといった新しい表現が可能です。



この新しい土を使った洗面ボウルなどの新商品開発を艸方窯では行っております。